ホリエモン×藤田晋「IT界は人材不足だ」

日本はプログラミングを義務教育化すべし

――堀江さんとの出会いがなかったら、サイバーエージェントの姿も、違っていたかもしれないですね。

藤田:それは本当にそうですね。

堀江:今一番、困っているのは、エンジニアが足りないこと。

藤田:みんなが良いエンジニア、どこかにいないですかね、って言っている。そんなエンジニアはなかなか市場に出てこないんです。

堀江:ライブドアでは、結構な人数を囲い込んでいたけれど、全部使えなくなりました。

藤田:事件のときも、優秀なエンジニアがいるのが価値だと言われていました。流出すると聞いたから、チャンスと思って会いに行ったけど、断られた。

堀江:だから彼らは結束力が強い。LINEがヒットして、また戻ってきている。ライブドア事件のときに流出した人は結構いたけれど、会社の調子がよくなった。呼びやすいし、昔の仲間と働けるし、LINEもイケてるサービスだし、給料も上がるし。断る理由がないよね、みたいな感じで(注:韓国NHN傘下のNHN Japanが2010年にライブドアを買収。2011年にコミュニケーションアプリ「LINE」を開始し、2013年にLINEへ商号変更した)

藤田:堀江さん、戻らないんですか。

堀江:戻るところないよ。戻っても意味ないし。本当に幹部だってねぇ。

当面はロケット事業をやっていく

――ライブドア出身の出澤さんがLINEの社長になりました。

堀江:出澤さんが社長ですよ。すごいよね。もともとは朝日生命の出身でしょう。ライブドア時代、彼が管轄するモバイル事業部は、ずっと儲かっていました。当時のライブドアはPCがメインだったが、実は儲かっているのは、imodeなどモバイルだった。僕は儲かっていると文句言わないし、口出さないし、好き勝手できるじゃないですか。地道にコツコツやって、モバイル事業部は優秀だったから、彼には経営センスがあると思う。

藤田:われわれも10年がかりで技術部門を作ってきた。これが一朝一夕でできないのと、どれだけの価値があるかは、自分でやってきたからすごくよくわかる。

――創業間もないベンチャーでは、エンジニアを集めることは難しい?

藤田:スターエンジニアを集めるのは無理だと思う。たとえば、堀江さんが今すぐエンジニアを集めようとしても、人がいないから時間がかかると思う。

堀江:だからとりあえずロケット事業をやっている。そっちはエンジニア集団です。ハード系のエンジニアをかっこよくしていこうというプロジェクトが進行しています。

藤田:でもまだ儲からなさそう。助成金とかでつないでいくしかないんじゃないですか。

堀江:宇宙は創薬とかバイオベンチャーとかと一緒で。バイオベンチャーは、薬ができないと、売り上げが立たない。ロケットも宇宙へ行かないと、儲からない世界なので、そこはゼロイチだから大変ですね。

                        (撮影:梅谷秀司)

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