ホリエモン×藤田晋「IT界は人材不足だ」 日本はプログラミングを義務教育化すべし
藤田:まぁ全然違う角度から、うまく入ったというか。最初、営業会社だったからね。だから何をやるかにもよるが、プログラミングができて経営者になるなら、経営をできないといけない。最後は両立できないと思うけど。
堀江:プログラミングをやりながら経営するのは大変です。9割以上がデバッグ(バグ修正)で、あとはウダウダしている時間。なかなか書き出せなくて、夏休みの宿題みたいな感じ。
藤田:僕がサイバーエージェントでオン・ザ・エッヂに発注したときは、”堀江さん価格”っていうのが見積もりで出てきていた。「これだったら、一週間でやります、俺が」みたいな。堀江さんの価格が一番高かったけれど、経営者だから何をやろうとしているかよくわかってくれて、すごくよかった。
堀江:会社の初期の頃はそうだったけれど、僕よりすごい人たちがいっぱいいたから、自己評価が低くなった。ただ、実際にサービスがスタートするまでちゃんと見られる人って、実は少ない。あとは納期を守るとか、そういうことができないプログラマーが結構多い。きれいなコードを書くけど、商品にはならないような、芸術家みたいな人がいるんです。
エンジニア出身の経営者は少ない
藤田:この10年で変わっているし、これから10年でまた変わっていく。うちのエンジニアも言っていたが、エンジニア出身の経営者って、それこそ堀江さんくらい。でも技術の中身がわからないと、経営できない。僕も堀江さんと組んでいたとき、ある日、堀江さんが捕まって、5日くらい帰ってこなかったことがあって。
堀江:いや5日じゃないよ。2日だよ。
藤田:終わった、これでサービスが止まったらクライアントにどう説明しよう、ってことがありました。あれはなんで捕まっていたの? 無免許運転だっけ?
堀江:そうそう。免停中に運転していたら一泊二日で。あんなので捕まるんだみたいな。
藤田:だから捕まったのは、事件のときが最初じゃなかったんですよ。
堀江:一泊二日です。