30代働き盛りを刺激する大人旅「2大穴場」 海外渡航350回超、山下マヌー氏に聞く

拡大
縮小

――1000キロということは、東京と稚内くらい離れているということですね。確かにそれなりに距離はあります。イスタンブールの魅力はなんですか?

イスタンブールの街を訪れた山下氏(写真:山下マヌー氏提供)

東洋と西洋の文化がミックスしている点ですね。そのミックスセンスやデザインが面白いと、ファッション業界の人たちからも熱い視線を浴びています。安倍首相も、去年2回トルコに行っています。日本の総理大臣が1年に2回も行く国なんて、滅多にありません。そのくらい今、注目されているんです。そもそもイスタンブールは、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地を東京と最後まで競った都市ですからね。

でもイスタンブールのスーパーには、日本のものはまだほとんどないんです。イスタンブールに住んでいる日本人がまだ1000人もいないですからね。それでも、2013年11月に、三菱東京UFJ銀行がトルコにおける邦銀唯一の現地法人として営業を開始した。ということは、これから間違いなく伸びるということですよ。若い人もすごく増えているし、とてもエネルギッシュ。それを考えたら、今、トルコも見ておいたほうがいい。

メジャーになって行くのでは遅い

――確か、今年、トルコと日本は友好125周年でしたよね。1890年にトルコの軍艦エルトゥールル号が、現在の和歌山県串本町の沖合で座礁、沈没した事故がありましたが、あれから125周年たって、今年は関連イベントが多い印象です。

そう、125年たって、今年の12月には「エルトゥールル号」を題材にした邦画も公開になる。でもさきほどのキューバと一緒で、メジャーになってから行くのでは遅いんですよ。「もうとっくに目をつけておいたもんね」みたいなことのためにも、このシルバーウィークに行くのがいい。

――キューバもイスタンブールも、発見のある、いい旅ができそうですね。

団塊の世代の人たちが若い頃にはアメリカに行け、と言われたわけです。その下の世代は、中国に行け、さらにその下はベトナムやシンガポールに行け、と言われたわけです。じゃあ、今のフロンティアはどこかといったら、キューバやイスタンブールのような場所だと思うんです。フロンティア=新天地には「ヒント」があふれているわけです。

次ページ仕事のヒントが詰まっている
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT