30代働き盛りを刺激する大人旅「2大穴場」 海外渡航350回超、山下マヌー氏に聞く

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自分にとっての「ヒント」を探すのも旅に行く理由だったりします。キューバやイスタンブールは、行ったことない人がほとんどだと思います。自分にとっての「ヒント」がなにかないか、という視点で都市を見たり、お店に入ることが大切なんですよ。「ヒント」を探す旅人でヒント+トラベラー、そんな「ヒン・トラベラー」にならなきゃ。

「ヒン・トラベラー」になるべき理由

――「ヒント」とはどんなことですか?

山下マヌー(やました・まぬー)
編集者を経て旅行作家、コラムニストに。 海外渡航回数は350回を超え、独自の視点で集めた海外情報は多くの読者の支持を得ている。 著書は「山下マヌーの10年使えるハワイの遊び方」など55冊を超え、そのほとんどがロングセラー。 執筆活動のほかBS TBS旅番組でのMC、テレビ東京系列の『ソロモン流』などTV番組、FM番組などにも出演多数。
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例えば、このキューバのお店のWEBサイトは甘いな、自分が作ったらどうなるかな、とか。これから日本人が増えるなら、キューバの日本語サイトを作っておくとチャンスがあるな、とか。あるいはイスタンブールのこれはいいけど、日本にまだないから持ってくるといいな、とか。エクスポートとインポート、両方を考えられますよね。

マーケットの世界では知られた逸話の中、こんな話があります。あなたは靴の営業マンです、ある島に行ったら、その島の住人は靴を履く習慣がありませんでした。あなたは帰って、上司になんと報告しますか? 靴を履く習慣がないからあの島で営業するのは無理です、と言うか、誰も靴を履いてないのでチャンスです、と言うのか。イスタンブールもキューバも、そういうことが実際に体験できます。日本人が住んでいないので、カップヌードルがない。ということは、どれだけ自分にチャンスがあるかということですよ。

今行けば、「開拓者」になれる。閉塞感のつまった日本じゃなくて、そういうところに行かなきゃ。

――直接的なビジネスのヒントも、間接的にインスパイアされることもありそうですね。なんだか、話を聞いているだけで刺激されてきました。

そうでしょ。旅っていろんなことを考えたり、知るきっかけになるんですよ。

――はい、今日はマヌーさんが各国の経済や政治状況についても詳しいので、正直驚きました。

自分は海外のいろんなところに行くチャンスに恵まれ、そのおかげで経済含めていろんなことを知るわけですよ。旅に行くと刺激されるでしょ。脳にビシビシ来るところに行ったほうがいいと思うんですよね。見聞を広める、まさに見聞きしているというところがいい。それが、生活と仕事を豊かにして、自分自身の幅を広げたり、可能性を確かめたりすることになると思いますよ。

キューバとイスタンブール、今30代だったら、いや年齢に関係なく絶対に行くべき場所ですね。きっと、それぞれの「ヒント」を見つけられる旅、「ヒン・トラベル」になると思いますよ。

――とても参考になりました。でも最後にここだけの話、遠方への「ヒン・トラベル」は正直しんどいので、シルバーウィークはもっと気軽に、単にゆっくり休息したいという場合はどうしたらいいですか?

やっぱり最後にそこら辺の話になってしまいます? そうですねぇ、迷ったらハワイ。オアフ島じゃなくて別の島。カウアイ島あたりがいいかな。あるいはパラオもおススメ。たしかに忙しすぎる人はそういう選択肢もありますね。でも日々「ヒント」ですよ!

――わかりました。「ヒント」のたくさんつまったお話、ありがとうございました。

(撮影:風間仁一郎)

伊澤 佑美 「週刊?!イザワの目」編集長

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いざわ ゆみ

2003年上智大学卒業。編集者、ライター、PRプランナーとして、企業のオウンドメディア運営やコンサルティングのほか、広報業界向けメディアへの寄稿などを手掛けている。トレンドの裏側を取材する「週刊?!イザワの目」編集長も務める。

 

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