TOTOが業界最少、洗浄水量3.8リットルのトイレ新商品を発売、新たな便器洗浄機能も開発
トイレなど衛生陶器最大手のTOTOは、12月6日、洗浄に使う水が3.8リットルと業界最少のトイレ新製品を発表した。ウォシュレットとタンクが一体になった「ネオレスト」シリーズの一部だが、現在の同社製品の売れ筋の4.8リットル型を上回る節水効果がある点をアピールし、リフォーム市場などへの拡販を図る。
洗浄水量3.8リットルを実現したのは、「ネオレストハイブリッドシリーズ」の床排水タイプの一部。便器内部のボウル形状の見直しにより洗浄力を高め、排水経路の形状を見直すことなどで排水機能を高めた。会社の試算では、13リットル型タンクトイレに比べて、4人家族の世帯当たり水道料金は年間で1万4900円節約できる。
今回の新商品は、ネオレストシリーズの上位機種。TOTOのボリュームゾーン商品は2009年に投入した4.8リットル便器が標準だが、「当社は事業そのものを通じて環境に貢献できる恵まれた立場にいる。いずれは全機種で3.8リットル化を目指したい」(張本邦雄社長)という。
また、TOTOは、ウォシュレット便座「アプリコット」をコンパクト化したフルモデルチェンジも同時に発表した。新商品には、水道水由来で除菌効果のある水を便器に吹きかけて汚れを防止する独自開発の新機能「便器きれい」を付加。さらに、使用時だけすばやく便座を暖める新しい瞬間暖房便座なども導入し、節電効果も高めている。(「便器きれい」や瞬間暖房便座は、ネオレスト新製品にも共通する機能)。