副業を「本業以外の分野」で模索する人の盲点 副業のあるべき姿、避けるべきことを考える

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少なくとも副業を検討しないといけない様な状況で、更なる不確実性とリスクを人生において背負い込むことはすべきではないし、自分の人生の逆転をベットしてはいけない分野だ。

もっとも経済の勉強をしたり、企業分析等のお勉強のために、という位置づけであれば分からなくもない。

かく言う私自身も貧乏学生だった大学時代からお勉強として株式投資はしていた。

が、当然のことだがそれをメインの本業と考えたり、副業と考えたことはない。

むしろその逆で、「本業に活かせる経験や学び」、という位置づけであった。

自分の人生にとってプラスになるかを考える

副業の目的は本業以外での収入を含め、自分の人生にとって何かプラスを狙うものである。

時給という言葉を使ったが、費やした時間だけプラスにはなってもマイナスにはならないのが本来あるべき副業の位置づけだ。

資産運用とはマイナスになる可能性もあるし、資産の変動により心理的、精神的にネガティブな影響を及ぼす可能性も多々ある。

したがって、QOL(Quality of Life)を考えた際には、やはり余裕のある範囲でやるべきものであり、自分自身でコントロール出来ない不確実性をもっと背負うという行為は、副業を考える様な人生の状況においては避けるべきである。

そういった不確実性をより背負うよりは、少なくとも明確なプラスを狙える、または少なくともマイナスはない、という分野を対象に考えるべきだ。

そういった前提で、あるべき副業の姿をいま一度見直してもらいたい。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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