いきなり中間管理職になった人が知らない心得 職場のストレスや長時間労働にどう対処するか
メンバーが、うつ病をはじめとするストレス過多の問題に陥っていないかを発見するポイントをまとめた、「ケチな飲み屋」というチェックリストがある。
課長として、このような状況にメンバーが陥っていないかどうか、日頃からよく気をつけて観察しておくとよい。また、「休みはどうだった?」「最近、(趣味の)マラソンはやってる?」などの仕事以外のちょっとした話題でのアイスブレイクも相手の状況を知るよいきっかけとなる。
「何か困っていることはない?」「○○の件、大丈夫?」などと、日ごろから気軽に声かけや会話をしていくとよい。1対1で集中して5〜10分くらい話すと、相手が問題を抱えているかどうかがわかるようである。気にかけない、声をかけない、ほったらかすが最もよくない。
聴覚情報や視覚情報からも情報を得る
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの実験を参考にすると、1対1のコミュニケーションにおいては、内容そのものの言語情報が7%、耳から入ってくる声のトーンや調子といった聴覚情報が38%、目から入ってくるしぐさや態度の視覚情報が55%である。
もちろん、内容そのものが重要でないということではないが、聴覚情報や視覚情報から、相手の真意などについて得られる情報量も多いということである。
よって、日ごろから気にかけて、メンバーのあいさつやしぐさなどを観察しておいたり、面談のときの態度や様子をよく見ておくことも大切である。