三菱「アウトランダー」は別物に進化を遂げた 大幅改良で何が変わったのか

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フロントデザインも三菱車らしく一新

そんなスタイリングも今回の大幅改良で一新された。大きく変わったのはフロントデザイン。スタイリッシュかどうかはさておき、三菱車らしさを求める層への期待には大いに応えているだろう。

これまでは2代目アウトランダーを見かけても、あまり印象に残らなかったが、一気に存在感を増した。マイナーチェンジは「変えたくても変えるわけにはいかない」部分も多々あるだろう。制約がいろいろあったであろう中で、よくぞここまで思い切って変えたものだ。

変わったのは、見た目だけではない。その走りも大幅に洗練されている。初期モデルの所有者が新旧を乗り比べたら、悔しがってしまいそうなほどだ。まず、販売の主力となっているプラグインハイブリッド仕様の「アウトランダーPHEV」からお伝えしよう。結論からいえば、筆者は最新モデルをドライブして、思わず舌を巻いた。

EVをベースにした最新モデルは「発明」と呼べる内容

それは「発明」と呼べるほどの内容だ。駆動力を生むのは基本的にモーターが大半で、エンジンはほとんどの状況で発電機として機能している。しかも前後に独立したモーターを配することで、4WD(4輪駆動)性能をも高めた。独創的かつ先進的な内容のクルマに仕上がっている。駆動用バッテリーから最大1500Wまで出力できるAC100V電源も設定されており、さまざまな使い方ができる。

静粛性はどうか。モーターだけで走行しているときは、ほとんど音が出ない。一方、エンジンがかかると、もともと静かだったときとの差が気になるため、三菱は今回の大幅改良により、ここを重点的に強化した。ガソリン車もかなり静粛性が向上していたが、PHEVではさらに各部に手当を施すことで静粛性が上がっている。

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