日本人が飼い猫につけたがる「あの名前」 気づけば「たま」が激減していた!

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『きみはペット』とは2000年代前半、当時の女子高生の間で絶大な人気を誇った少女漫画。講談社の「Kiss」での連載のほか、嵐の松本潤さん主演によりTBSでテレビドラマ化もされ人気を博した。

主人公のキャリアウーマンが段ボールに入って捨てられていた美少年を拾い、同居するというのが主なストーリーだ。

その主人公が美少年につけた名前がモモである。当時、この漫画に夢中になっていた女子中高生が大人になり、自分が飼う猫にモモと名付けているのでは、という推測ができる。

モモという名前が人気な理由は、もちろんそれだけでもないだろう。ほかには、こういう説がある。猫の名前を研究して25年以上という千葉市動物公園園長・石田さんが唱える「M系の法則」だ。

「M系の法則」とは?!

くつろぐ猫

石田園長によると、ペット猫につける人気の名前には「M」で始まるものが多いという。「ミーとか、ミャーとか猫の鳴き声ってありますよね。鳴き声から連想しているんだと思うんです」。なるほど!『M』とはミー! ミャー! など、鳴き声を文字にした時のM、つまり、日本語でいえば、「まみむめも」の『ま行』で始まる名前が多いという。確かに、最新版のランキングを見ても、ベスト3はすべてマ行。5位もマ行だ。

第1の謎、ペット猫の名前でモモが7年連続トップの理由は、女子に人気だった漫画、ドラマの影響と猫の鳴き声から連想されるM系の法則の両方にありそうだ。

2つ目の謎は、あの名前がないことだ。猫の名前と聞いて真っ先に浮かぶはずの「たま(タマ)」。言わずと知れた国民的アニメ『サザエさん』の人気キャラクターのひとつであり、今年6月に天国へ旅立った和歌山県・貴志駅(和歌山電鉄貴志川線)にいた「たま駅長」などを知っている人も多いだろう。

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