「つまらない会議」を人数のせいにする人の盲点 参加者30人の会議でも建設的なものにできる

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また、会議中に疑問点が出てくれば、ファシリテーターが質問を受けることになるでしょう。ファシリテーター自身が回答せず、「Aさんの質問に対して、答えられる人はいますか?」と、全体に問いを返し、それに対してBさんが回答してくれたとしても、それは、対ファシリテーターへのリアクションなので、ファシリテーターVS参加者という構図からは逃れられません。

避けたほうがよい「ロコ型」配置

避けたほうがよい配置の2つ目は、ロコ型です。机をロの字にくっつけて並べるのがロの字型。机をコの字にくっつけて並べるのがコの字型。人数が多い会議では、机をこの形に配置していることが最も多いのではないでしょうか。

田原総一朗さんが司会を務める『朝まで生テレビ!』の机の配置がこの型です。“討論”するにはふさわしいと思いますが、“討議”にはなじみません。「討論」は、互いの意見をぶつけて戦わすことですが、「討議」は、意見を交わし、最終的に何かしらの結論を導くものです。

(画像:『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』より)

ロの字、コの字の共通点は、どちらも机と机の間に空間ができてしまうこと。物理的な距離は、心理的な距離を生み出します。同じ会社、同じ組織にいるはずなのに、心理的な距離があると、あたかも他人のように感じてしまう。そうなると、強い口調で自説をぶつけるようになるのです。いわば、“討論バトル”です。

昔から、討論の場ではロコ型の机の配置が多かったので、ロコ型の机の配置になっていると、自然と無意識的に頭が討論モードになるのかもしれません。しかし、会議は論破することが目的ではないので、ロコ型はなじまないのです。

では、オススメの配置は何か? それは、給食型です。5人程度の机がギュッとくっついた状態。小学校の給食のときの班の形です。私の経験則ですが、この型が最も議論しやすいです。

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