「多角化」戦略を加速する富士フイルム、液晶フィルムや化粧品に資源投入

2回目はその4年後。世界的な不況に伴い業績が低迷し、ここでも間接部門などの人員5000人を減らした。写真現像所拠点の集約も、さらに促進した。今年に入っても、OA機器のレンズ部品加工などを担当する「光学デバイス事業部」でスリム化を敢行した。

安定的な利益体質の構築を図ってきた結果、10年度業績は売上高2兆2170億円(前期比16%増)、営業利益1363億円(前期実績421億円の赤字)と急回復。今11年度も円高に苦しめられながらも、営業利益1365億円と、横ばいを確保する。

液晶フィルムや化粧品 新しい事業柱を強化へ

今後の成長ドライバーとして事業拡大に力を注ぐのが、化粧品と液晶フィルムである。

いずれも写真フィルム時代に培ったナノテクノロジーがコア技術となっている。たとえば、化粧品ブランドとして展開する「アスタリフト」のサプリメント。使用すれば肌の老化を食い止めるとされるが、これも撮影した写真が色あせないようにする「抗酸化技術」の応用によって開発された。

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