活動休止・目黒蓮「月9の重責」が示す俳優業の未来 指針となるのは、旧ジャニーズの"演技派先輩"
逆に、天才、変人、悪人、謎多き人物などの普通ではない役柄を演じるときは、振り幅の大きさとして見てもらいやすくなり、さまざまな職業や立場、あらゆる才能やスキルを持った主人公などのオファーが届き、評価もされやすくなるでしょう。
事務所の先輩で言えば、キャラクターや見た目こそまったく異なるものの、1つの指針になりそうなのが草彅剛さん。
連ドラ初主演作『いいひと。』(カンテレ・フジテレビ系)がそうだったように当初は普通の人を演じるのがうまい俳優でしたが、徐々に振り幅の大きい普通ではない人のオファーが増え、アイドル出身であることを忘れさせる「名優」というポジションに登り詰めました。
真面目すぎるほど作品や役柄に向き合う姿勢や、セリフに頼らず表情や佇まいで演じる演技スタイルなども含め、意外に共通点が多い気がするのです。
俳優とアイドルの両立を目指す日々
日本の連続ドラマは視聴率獲得やスポンサー配慮などの観点から「実力先行」ではなく「キャスティング先行」で制作されることが多く、今なお「一定以上の人気があることが主演俳優の必須条件になっている」という感は否めません。
しかし、情報量が増え、配信コンテンツが充実した現在の視聴者はそれで満足せず、実力先行のキャスティングを望むムードが高まっています。
ただ実力はあってもドラマフリークだけでなく一般層の注目を集められる主演俳優は少なく、「演技力先行で視聴率と配信再生数を得るのは難しい」というのが現実。テレビ業界にとっては人気と実力を併せ持つ主演俳優、しかも20代の若手が必要であり、それに最も近いとみられているのが目黒さんなのです。
ちなみに女優は毎年2作放送される朝ドラから人気と実力を併せ持つ主演俳優が現れるため、男優ほどの待望論はありません。
目黒さんは身長185cmと海外俳優にも引けを取らないスタイルや運動神経の良さでも知られるだけに、「将来的には国際的な活躍が期待できる」とみている関係者が少なくありません。
アイドル活動との両立は難しそうですが、俳優・目黒蓮の可能性を広げるうえで最適なバランスを探す日々が、今後数年間は続いていくでしょう。
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