過敏性腸症候群(IBS)とうつ病--病は気からもたらされる

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生活が不規則になり、遅刻や欠勤が多くなって、ビジネスマンのケースでいえば、生産性が低下する。IBSは、人間が体内に持っているセロトニンという物質が低下すると起こるとみられている。セロトニン低下--、これはうつ病になったときに起きる現象と同じだ。

日本人はストレスに弱いのか

うつ病になるとやはり、眠れない、悲観的にしか物事を考えられない、お腹に異常が生じるなどの症状が出ることが少なくない。うつ病でも、セロトニン低下が伴うことが一般に知られている。

興味深かったのは、IBSに関するの記者会見での出来事--。一流出版社や新聞社の記者・編集者たちから、「実は、お話を聞き、自分のことだと思いました」「自分もそうなのですが」といった告白めいた質問が相次いだ。さながら記者ではなく、「患者」のスタンスからの記者会見になってしまった。

驚いたのは「緊張やストレスでお腹を壊す、眠れない。日本人は欧米人に比べて、この病気にかかりやすいのではないですか」といった質問が数多く出されたことだ。記者たちとしては、「日本人には、この病気は多い」という答えを引き出すための質問だった。

「いや、他の世界の諸国と同じ割合です」兵庫医科大学内科学講座(上部消化管科)の三輪洋人主任教授は、記者会見でそう答えたものである。「日本人の気質っぽい、と見られるかもしれないが、日本人の頻度は、世界と同じ。逆にいえば、世界中が悩んでいるのです」(三輪教授)

企業経営と社員たちのメンタルな病

日本人が、ストレスにとりわけ弱いとはいえない。しかし、強いわけでもない。雑ぱくかつ乱暴な印象論では、かなり弱いというイメージが確かにある。

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