錯覚から探る「見る」ことの危うさ《第1回》--錯視図形~古くて新しい不思議

杉原厚吉 明治大学特任教授

目の錯覚とは、図形などが実際とは違うように見えてしまう現象である。錯視とも言われる。平行な線が平行ではなく見えてしまうツェルナーの錯視(図1)、同じ長さの線分が違った長さに見えてしまうミュラー・リヤーの錯視(図2)などは、誰でも知っているもので、子供のころこれを見てとても不思議だと感じた人は多いであろう。


■図1 ツェルナーの錯視


■図2 ミュラー・リヤーの錯視


 錯視の例をさらに観察してみよう。図3は、同じ大きさと形の二つの図形なのに大きさが違って見えてしまうもので、ジャストローの錯視と呼ばれている。図4は、描かれていない白い三角形の輪郭線が見えてしまうものでカニッツァの主観的輪郭と呼ばれている。


■図3 ジャストローの錯視


■図4 カニッツァの主観的輪郭

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 内田衛の日々是投資
  • ルポ「ホームレス」
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
好業績の裏で検査不正<br>スズキ「鈴木修経営」の光と影

5月10日の決算会見に登壇し完成検査の不正を詫びたスズキの鈴木修会長。不正は組織的・構造的な問題か、現場への目配り不足によるのか。長年にわたるカリスマ経営の副作用を指摘せざるをえない同社のガバナンス体制を詳解する。