錯覚から探る「見る」ことの危うさ《第1回》--錯視図形~古くて新しい不思議

杉原厚吉 明治大学特任教授

目の錯覚とは、図形などが実際とは違うように見えてしまう現象である。錯視とも言われる。平行な線が平行ではなく見えてしまうツェルナーの錯視(図1)、同じ長さの線分が違った長さに見えてしまうミュラー・リヤーの錯視(図2)などは、誰でも知っているもので、子供のころこれを見てとても不思議だと感じた人は多いであろう。


■図1 ツェルナーの錯視


■図2 ミュラー・リヤーの錯視


 錯視の例をさらに観察してみよう。図3は、同じ大きさと形の二つの図形なのに大きさが違って見えてしまうもので、ジャストローの錯視と呼ばれている。図4は、描かれていない白い三角形の輪郭線が見えてしまうものでカニッツァの主観的輪郭と呼ばれている。


■図3 ジャストローの錯視


■図4 カニッツァの主観的輪郭

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
自動車販売会社の『車検』争奪戦が熾烈なワケ
自動車販売会社の『車検』争奪戦が熾烈なワケ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT