良心の呵責があるのならば、すぐに退社せよ OA機器の飛び込み営業に耐えられない!

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さて、こうした視点で頂戴したご質問を拝見するに、ちぇるしーさんとしては、そもそも扱っている商品をご自身でも信じていないわけですから、その状態で他人を説得するのは普通に考えても困難です。自分がよいと思わないものを他人にすすめることのストレスは甚大だと思います。

「高い」「売りつける」といった表現からは、今の会社でご自身がやられている事への後ろめたさが感じられます。つまり努力をすることの前提やモチベーションの源泉がないのです。今は、自分をやっていることが間違っていると感じている状態だと思います。売りつけることに対し、良心の呵責を覚えているのだと思います。

さらに致命的なのは、1日なにもせずボーっと過ごす、という件です。超短期的には現在の状況への対応ということでそういった行動をとられているのだと思いますが、若い今の時期にそういった時間の過ごし方をすること自体を、機会損失であると考えたほうがよいでしょう。

その時間をより生産的な事に活用できれば、ちぇるしーさんの今後の仕事や人生にとって、さまざまなよいことが生まれるはずです。

このままでは同世代とのギャップが開く一方

そうでなくとも、周りの同世代はその時間にもしかるべき仕事(自分に合う仕事という意味です)で能力も経験もアップしていきます。労働市場全体の中でちちぇるしーさんをとらえた場合、周りとのギャップは広がる一方です。

営業という仕事も、苦手なのかもしれません。やはり仕事には、どうしても向き不向きがあります。今回の仕事が合わないということであれば別の仕事を探すべきです。今の会社での仕事や評価が人生の全てと思うことなどありませんのでご安心下さい。

もちろんその際は、同じ失敗を繰り返さないために、今回の仕事の何が自分に合わなかったのか、そして、なぜその仕事を選んでしまったのかを学びとして自分の中で整理してください。その上で次の仕事を探さなければ、失敗を繰り返します。

短期間で仕事を辞めること自体は問題ありません。ただし、問題はそれを繰り返すことです。次の職場では大活躍をして結果オーライとし、今回の短期での転職という履歴に変な焦点が当たらないようにしなければいけません。同じ過ちを何回も繰り返してはダメなのです。

ある程度の困難に耐えることは重要です。しかしながら、その際に必要なのは、少なくとも自分自身でそれを正しい道と信じていることです。今回の件を機に、正しい道を歩まれるよう応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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