ゼンショー「すき家」で強盗多発、安売り競争の“シワ寄せ”


 ゼンショーの労務管理は過去にも問題視されてきた。08年に未払い残業代を請求した仙台市の店長に対し、残業代の虚偽申告をしたと逆告訴。昨年10月には、労働組合との団体交渉に応じるよう指示した中央労働委員会の判断を不服として、行政訴訟を起こすなど、従業員の待遇をめぐる抗争が勃発している。

近年、牛丼業界では値下げ競争が激化。09年に真っ先に値下げを仕掛けたゼンショーは収益を伸ばし、11年3月期に最高益をたたき出した。低価格の追求が顧客増につながった結果だが、そのシワ寄せは現場の店舗に生じている。

今回、全店で深夜の従業員数を増強すると「営業利益への影響額は最大25億円程度」と、野村証券の繁村京一郎アナリストは見る。すき家労組担当の笹山尚人・弁護士は「従業員から絞るだけ絞って利益をあげる会社の姿勢は明らかだ」と批判する。

好業績に影を投げかける強盗問題。労務管理を見直す契機となるか。

ゼンショーホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

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(松浦 大 =週刊東洋経済2011年10月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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