日本株はやっぱり「異次元バブル相場」になる なぜ私は中国バブル崩壊でも「強気」なのか
しかし、日本に来て爆買いしているのも同じ中国人だ。中国という国は本当に広い。一元的に見ると、大きな誤差が生じる。
また、中国という国は、共産党が政策を執行していることを忘れてはならない。海洋進出の動きや権力中枢での事象を考えると、経済でつまずいているわけにはいかない。ふたたびわれわれを驚かすような経済政策が飛び出すことも、十分予想される。
7月31日には2022年冬季オリンピックが北京で開催されることに決まった。奇しくもその前々日である29日のファナック株の暴落で、いったん日本における中国関連株の「セリングクライマックス」(売りのピーク)の儀式を終えたのではないか。
大相場の条件は着々と整っている
さて、では肝心の日本はどうだろうか。7月31日が決算発表の前半のピークだったとすると、今週金曜日(8月7日)は後半のピークとなる。
7月下旬の決算スタートは、安川電機、日本電産、信越化学と好調で、「日経平均EPS」(日経平均を一つの会社に見立て計算した1株利益)も1266円の史上最高水準となった。
だがその後は伸び悩み、7月末現在では1250円になっている。チャートで見ると、日経平均は日銀のETF(上場投資信託)買いもあり窓埋めした(=この場合は急落した空白の価格帯を取り戻したことで調整完了のサインと見る)ことで、形の良い戻り相場の様相になっている。だが、イマイチ迫力がないのは、この決算の出具合が影響していると思われる。
また、7月31日に総務省が発表した6月の家計消費支出が、前年同月比2.0%減と2カ月ぶりのマイナスになったことも影響しているかも知れない。外国人の爆買い消費で、インバウンド関連が賑わっているが、自らを振り返ってみるとそれほど景気は良くないよということかもしれない。
そうした中で、今週は6日と7日に日銀金融政策決定会合がある。エンドレスの異次元緩和基調を再度確認することになろう。
筆者が、いずれ来ると予想している「異次元バブル」は、日銀の融政策が根拠となっている。その意味では、一連の不透明な内外情勢を見ていると、逆に、異次元バブルの大相場の条件が、着々と整ってきたと言えるのではないかと思う。
今週の日経平均予想レンジは、2万0350円から2万0800円としたい。
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