「キレートレモン」なぜ女性人気に火がついたのか 女性がずっと解消したかった美容の悩みに応えた

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清涼飲料水は「約4兆5000億円」(全国清涼飲料連合会「清涼飲料水統計2024」)という巨大市場だ。健康志向を反映して無糖飲料を好む人も増えた。国内市場全体での「無糖飲料製品」構成比は「2018年は約49%」(同連合会調べ)と、半数が無糖になった。

「5割が無糖」市場での消費者訴求

そうした状況下で「キレートレモン」の今後の課題を考えたい。

健康イメージの「キレートレモン」だが有糖飲料が中心だ。「キレートレモン 無糖レモン」という無糖飲料もあるが、有糖に比べて店頭で見かける機会は少ない。

果物としてのレモンに関しても、頻繁に喫食する消費者はそこまで多くない。一時的に離れた消費者への再訴求も課題だろう。

「レモンは“何となく健康に良いフルーツ”でしたが、健康価値への具体的な訴求が実ってきました。それを続けつつ、新たな提案もしたいと思います」(室担当部長)

健康志向の時代とはいえ、医薬品とは違う清涼飲料水は、美味しく・楽しく飲めないと長続きしない。紅茶飲料のように有糖が強いカテゴリーもある。飲用による満足感への訴求はこれからも続く。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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