「ポッカレモン」が何度でも"新味"を出す秘訣 70年前発売の商品がなぜいまリニューアル?

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ポッカサッポロフード&ビバレッジの吉川和彦さん。マーケティング本部ブランドマネジメント部マネージャーとして「ポッカレモン100」のリニューアルを担当(筆者撮影)
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ポッカレモン100が機能性表示食品として9月にリニューアルした。ポッカレモン100に含まれるクエン酸に、高めの血圧(収縮期血圧)を下げる機能が確認されたそうで、ポッカレモン100の内容や成分の変更はないという。約70年前に発売されたロングセラー商品に眠っていた潜在的な能力を見出したのである。

ポッカレモン100
「ポッカレモン100」のラインナップ。左から、70ml、120ml、300ml、450ml。公式HPでは「ポッカレモン100」を使ったレシピも紹介している。70mlは、2023年8月により軽い力で押せる容器を採用してリニューアル(筆者撮影)

果汁100%のポッカレモンは1972年に誕生

ポッカレモンとは、ポッカサッポロフード&ビバレッジが販売する、レモン果汁を主力商品とするブランドで、1957年の発売以来、長年にわたって日本の食卓に親しまれてきた。発売当初は天然レモンの香りを付けた合成レモン果汁であったが、1972年に果汁100%の商品へとリニューアルした。

1990年の入社以来、長きにわたってポッカレモンに携わっている、マーケティング本部ブランドマネジメント部マネージャーの吉川和彦さんに話を聞いた。

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