血液サラサラ、メタボ、腸活…消費者の欲望は止まらない。
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健康食品業界ではたびたびブームが起きる。特定の食材(素材や成分)がテレビの情報番組で取り上げられると、スーパーの売り場からその食材が姿を消すといった現象が起きた。
しかしブームは長続きせず、やがて次の新しい食材がもてはやされる。次に来るのは何か? 食品企業は知恵を絞り続ける。
本稿では1990年以降の健康食品、特定保健用食品(トクホ、91年〜)、機能性表示食品(2015年〜)などのヒット商品を振り返りつつ、消費トレンドの傾向を考えてみたい。
ドラッグストアでの販売が盛んに
90年代前半のブームは、何といってもカニの甲羅の成分である、キチン・キトサンであろう。コレステロール低下や肌の老化防止に効果があるとされ、富士バイオ「カニパック」の大ヒットを見て、各社からキチン・キトサン商品が続々と発売された。
女性層をターゲットに、サニーヘルスが販売した「マイクロダイエット」も人気を集めた。
この時代、ドラッグストアでの健康食品販売が盛んになる。それ以前は、訪問販売やネットワーク販売など無店舗で売られていた健康食品が店頭に並ぶようになり、各社は値頃感を訴求するようになった。売れ筋はダイエットサプリメントだった。
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