機能性表示食品でお茶市場をリードする伊藤園。サントリーはトクホで反転攻勢をかける。
特集「機能性表示食品、トクホ、サプリのウソ・ホント」の他の記事を読む
この春、電車内でよく見かけたサントリーの広告。「トクホのお茶を飲んだとしても脂肪っていうのは減りません」と語るひろゆき氏に対し、「エビデンスがあるんです」と意見し、消費者へ「(ひろゆき氏のような)言葉に惑わされずに、これからも体脂肪対策を続けていってくださいね」と呼びかけている。
消費者を惑わしているのは誰か。特茶は「ケルセチン配糖体」という成分を含み、「脂肪を代謝する力を高め体脂肪を減らすのを助ける」とうたう。
消費者への情報提供として不十分では
商品ホームページ(HP)には、同成分を含まない一般的な緑茶と特茶を継続飲用した場合の腹部全脂肪面積変化量の推移を示す図表がある。
脂肪面積の変化を適切に評価するには、飲用開始時の面積を知る必要がある。脂肪面積が10平方センチメートル減っても、元の面積が300平方センチメートルの人と200平方センチメートルの人では意味が異なるからだ。だがHPに面積の記載はなく、出典論文を読んで初めてわかる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら