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すり抜けが横行「アメリカ・サプリ規制」の問題点 ハーバード大の研究者が制度改善を訴え続ける

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米ハーバード大のコーヘン博士
米ハーバード大のコーヘン博士(写真:JAKE NAUGHTON/ The New York Times)

特集「機能性表示食品、トクホ、サプリのウソ・ホント」の他の記事を読む

機能性表示食品やトクホなどの「健康食品」にウソはないか。本特集では、正しく向き合うためのウソ・ホントの情報を網羅した。

機能性表示食品制度のモデルとされる米ダイエタリーサプリメント健康教育法(略称DSHEA(ドシエ))の欠陥に光を当て、制度改善の必要性を訴え続けているのがピーター・コーヘン医師(ハーバード大学准教授)だ。

有力医学誌『ザ・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)』をはじめ著名医学誌において、サプリ大国である米国に似つかわしくない制度の不備や、その安全性の問題を明らかにしてきた。

2009年にNEJMに発表した「アメリカンルーレット」と題した論文では、サプリの規制強化をしたかに見えるDSHEAがむしろ規制緩和を行っている矛盾点を突いた。1994年以前、ハーブ系サプリは安全性の審査が求められたが、DSHEA成立でそれが不要になっていた。

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