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「ポッカレモン」が何度でも"新味"を出す秘訣 70年前発売の商品がなぜいまリニューアル?

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  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー
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各売り場でポッカレモンが売れるのは、美味しくなるだけではなく、健康にも良いというイメージを抱くからだろう。吉川さんはレモンそのものの価値を高め、伝えていく必要があると考えて、社内外の研究者とともにレモンに含まれるさまざまな成分とその効能について研究を重ねた。

ビタミンC以外の成分に着目

そこで着目したのは、今や世の中にすっかり定着したクエン酸である。レモンに多く含まれるクエン酸に、カルシウムを溶けやすい形に変える「キレート作用」があることが2000年頃に発表され、ビタミンC以外の新しいレモンの価値が広がるきっかけとなった。2001年に発売されたのが、そう、レモン1個分の果汁が入った「キレートレモン」である。

「1990年代にブームとなったはちみつレモンのようなマイルド路線と差別化を図るべく、レモン1個分の果汁をマストとして、レモンらしさをとことん追求しました。今思えば、かなり尖った商品だったと思います。社内でも賛否は分かれましたが、今では主力ブランドまで成長しました」(吉川さん)

「キレートレモン」のラインナップ。左から、「キレートレモン クエン酸2700」、「キレートレモン」、「キレートレモン MUKUMI」。ほかにゼリータイプやペットボトル飲料も展開している(筆者撮影)

「キレートレモン」はリニューアルを重ねて、現在はクエン酸2700ミリグラム入りの「キレートレモン クエン酸2700」のほか、一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減するレモン由来モノグルコシルヘスペリジンが入った「キレートレモン MUKUMI」などラインナップを増やしている。

一方、ポッカレモンは2000年代に入っても売り上げは順調に推移していったものの、似たような商品やより安価なPB商品などが市場に広く流通するようになっていた。発売50周年を迎えた2007年にポッカレモン事業のブランドを「ポッカレモン100」に刷新したが、競合他社と差別化するまでには至らなかった。

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