「キレートレモン」なぜ女性人気に火がついたのか 女性がずっと解消したかった美容の悩みに応えた

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近年はSNSの発達で消費者への訴求も多様化した。メーカー主導でなく消費者起点の発想が新たな取り組みにつながる時代でもある。

現在、ポッカサッポロがカゴメと連携して販売促進を強化するのが「キレトマ」だ。「キレートレモン」と「カゴメトマトジュース」を合わせた飲み方提案で、1:1の割合を推奨している。

消費者の投稿から生み出された「キレトマ」

「きっかけはお客さまのSNSからです。『サウナの後にキレートレモンとトマトジュースを合わせて飲んだら美味しかった』という投稿をカゴメの関係者が確認され、当社にお声がけいただきました」(室担当部長)

この投稿を契機に両社で話を進め、飲み方を「キレトマ」(キレートレモン&トマトジュース)と名づけた。2022年8月にECを中心に飲用シーンの訴求や両社商品のセット販売企画をスタート。好評を得たため、昨年からリアル店舗でも活動を進めているのだ。

カゴメと連携した「キレトマ」の飲み方提案(写真:ポッカサッポロフード&ビバレッジ提供)

カゴメトマトジュースは1933年から発売する同社の代名詞的存在で、トマトに含まれる「リコピン」には血中HDL(善玉)コレステロールを増やす機能が、「GABA」は血圧が高めの人の血圧を下げる機能があることが報告されている。

「カゴメさんと当社は名古屋に本社があるなど共通点も多く、例えばトマトもレモンも、もともとスペインやイタリアといった地中海沿岸で食文化が育まれ、現在は品質と供給体制を重視して世界各地より調達しています」(同)

清涼飲料水の中でも「野菜系」「果汁系」で強かった両社がタッグを組んだ。

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