独自試算、マンション「買って得したエリア」TOP10 首都圏と近畿圏で値上がり率が高いのはどこ?

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通常、マンションは45mの高さ規制のあるエリアに建てられることが多いので、14階が一般的な階数となりやすい。建物階数が20階以上をタワーマンションと呼ぶが、平均階数が14階を上回るエリアはタワーマンションが多いことになる。タワーは前回記事『やはりタワマン?専門家が語る「損しない家」3条件』で説明したように、通常物件よりも3割ほど資産性が高い。このため、タワーが建ちやすいエリアは資産性でも有利になる。

その恩恵を受けているのが都心3区と見ることもできる。平均建物階数が15階以上なのは、都心3区と9位の豊島区、11位の江東区になる。一般的に、高い建物が建てられる立地がマンション立地で、そうでないエリアは戸建立地になる。戸建立地でのマンションの資産性は総じて低い。

「郊外の星」となった流山

こうした都心有利の状況に、「郊外の星」が生まれている。それは千葉県流山市で全体8位の8.8%となっている。物件数は6と少ないが、総戸数が平均200戸と大規模物件が多い。大規模物件の線引きは200戸以上で、タワーと同じで資産性が高くなる傾向がある。

流山市は全国の市のなかで6年連続人口増加率1位となり、10年で約5万人増加し、15歳以下の年少人口の増加率は全国1位。子育て世代を中心に、人口が増え続けているまちで有名だ。

流山市が子育て世代に人気があるのは明確な理由がある。それは子育てしやすい環境を行政が整え、支援しているからである。

具体的には、「送迎保育ステーション」がある。流山おおたかの森駅と南流山駅に設置された送迎保育ステーションは、朝に預けると保育園まで送ってくれ、夕方は再び送迎ステーションまで返してくれる。

親は毎日駅での行き帰りに子どもを預け、引き取ることが通勤の一環でスムーズに行うことができる。1回100円で利用可能で、利用にあたり審査と面談があるが、お迎えのストレスが軽減し、時短になることからこのサービスに対する評価は非常に高い。

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