独自試算、マンション「買って得したエリア」TOP10 首都圏と近畿圏で値上がり率が高いのはどこ?

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また、保育園の数を15年で5倍に増やし、2021年に待機児童ゼロを達成している。最寄り駅などのアクセスを無視した保育園定員の総数ベースでの待機児童ゼロは、机上の空論でしかない。

筆者が主宰する住まいサーフィンという会員制サイトでは、駅別に0歳児人口と認可保育園定員を比較して入りにくい駅をランキングしているが、こうした実質的にゼロなエリアは非常に少なく、親世代が引っ越しをする際の安心感に結びついていると考えられる。このように、圧倒的な人気で需給バランスが作用して資産性が上がることは非常にまれなケースである。

千葉県のトップは流山市だったが、埼玉県のトップはさいたま市浦和区で2.5%のプラスだった。神奈川県では、横浜市中区1.0%、横浜市西区が0.8%と続くが、首都圏平均をやや上回るレベルにすぎない。都心アクセスがいいエリアのほうが通勤族には受けがいい証拠でもある。

資産性の低いエリアは?

一方、マンションは多く建つものの、資産性が低いエリアもある。千葉県で最も低いのは松戸市の-15.9%で、流山市とは25%近く差がついている。埼玉県では川口市で-11.6%となる。タワーマンションも多く建ち、都心アクセスのいいエリアだが、一般的に資産性は低い。

都下では、トップが武蔵野市で-0.5%とすでにマイナスで、小平市がワーストで-14.8%となる。神奈川県では港北ニュータウンとして人気はある横浜市都筑区が-15.3%と下位に沈んでいる。

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