オーストラリア大陸の広さは日本の総面積の約20倍ありますから、世界水準で見ると、日本の領土はすべてが島で構成されているということになります。
都道府県ごとの島の数を見ると、トップ5は次のようになります。
【第2位】北海道 1473島
【第3位】鹿児島県 1256島
【第4位】岩手県 861島
【第5位】沖縄県 691島
日本には、これほど多くの島があるのか……と改めてビックリしました。
2023年に発表された国勢調査によると、人口がカウントされた「有人島」(市町村住民基本台帳に人口登録されている島)は「421島」とされていますから、1万4125の島の中で、人の住んでいない「無人島」は1万3704島ということになります。
これだけの島があるならば、投資に値する島が必ず見つかるはず……と考えた僕は、全国の不動産会社に矢継ぎ早に連絡を入れて、島投資の候補地となる物件のピックアップを依頼しました。
それと並行して、「どんな島であれば投資に値するのか?」を把握するため、聞き取り調査を開始したのです。
島に何を求めているのか?
全国の不動産会社に電話をかけた回数は、1000回を超えたと思います。その一方で、沖縄をはじめ、因島や生口島、倉橋島、江田島など、瀬戸内海の島々を駆け巡って、地元の島民や移住者、移住希望者に話を聞くことにしました。
各島での聞き取り調査によって、移住者や移住希望者、島にセカンドハウスを持って別荘として使っている人たちが、「島に何を求めているのか?」というポイントが徐々に明らかになってきました。
こうした人たちは島投資の「出口」(エンドユーザー)となる人たちですから、そのニーズを知ることが、「どんな島であれば投資に値するのか?」を把握する手がかりなると考えたのです。そこで浮き彫りになったのは、次のような4つのポイントです。
移住先やセカンドハウスとして島を選ぶ人たちに共通するのは、仕事に追われて、心身ともに疲れているということです。多くの人が、「日常から隔絶された環境を手に入れて、気分を切り替えたい」と考えて、島暮らしを選択したといいます。
それを可能にした要因はリモートワークの普及にありますが、ほとんどの人が「情報を遮断して、自分だけの空間を楽しみたい」と答えています。意図的に「デジタル・デトックス」(デジタル機器と距離を置く)を図ることで、慌ただしい日常をリセットしたいという思いがあるようです。
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