「半沢直樹は要らない」AIに勝てる人間だけの能力 AI社会はあなたや子どもにどんな能力を求めるか

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これまでコンピューターには意味がわからないとされてきましたが、「大阪弁で答えてくれ」といえば大阪弁で難なく回答し、もはや日常生活には困らない程度にまで意味がわかっていると考えていいレベルになっています。

たしかに、人間が意味を理解するまでの過程を考えれば、そこに学習があったことになり、これはChatGPTと同じなわけです。

このように質問すれば、検索と違い、質問に最後の解答まで答えてくれます。

そこでChatGPTでできる主なことをまとめてみますと、次のように、実に何でもできるという印象です。

•相談(法律、規約、手続き、悩み……)
•質問(疑問、知りたいこと、わからないこと……)
•下書き、草案、たたき台の作成(スピーチ、原稿、提案……)
•表にする、要約する、まとめる(マニュアル、規約……)
•翻訳、添削、作文、作詞、作曲
•アイデア出し(企画案、キャッチコピー、旅行プラン……)
•プログラミングする(言葉の入力で、プログラム言語に書き換え・10言語)

2022年11月に発表されたChatGPTは無料であり、相談などでは人に知られたくないことや、人には恥ずかしくて聞きそびれるようなことまで、気楽に聞けることが利用者を広げている理由のひとつになっているようです。

AIが使えない人の仕事がなくなってくる?

そこで、利用上の特徴や留意するところを挙げますと――。

•むちゃぶりを聞いてくれ、どんな質問にも答えようとする。だから、まだ間違いもある。
 2023年3月にバージョンアップされた有料版ChatGPT Plusは、月20ドルで、間違いが激減。
•回答の後でさらに質問を続けていけば、問題の深掘りができる。
 回答の質を高めるには、具体的な前提条件を増やせばいい。欠けている前提条件は何かを逆質問するのも手。また、2024年発表のGPToは、音声対話(50カ国語以上)までできます。
•学習していくので、ドンドン賢くなっていく。回答画面に「いいね」「悪い」の評価付け窓があり、これでも学んでいる。
•こちらの理解レベルに準じての質疑応答は、最適な教育の場そのもの。ベストな家庭教師。
•各自が独自に開発しているプログラムにChatGPTを組み込めるため、応用して使える。

目の前に、これだけのことをやってくれるAI人間が出現するわけですから、2023年2月の『フォーブス』誌が「確実にいえることは、AIが人々の仕事のやり方を完全に変えてしまうということだ」といっていることがよくわかります。

ここからAIが使える人によって、AIが使えない人の仕事がなくなってくることもよくわかると思います。そこで激震が襲ってくるのは、教育界とホワイトカラーの中の高学歴のエリート職分野ということが、以下のように予想されます。

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