ロックの神様不在でも「フェンダー」はなぜスゴい 東京・原宿の旗艦店は来客数が尻上がりに増加

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『FENDER FLAGSHIP TOKYO』は3階建て。地下1階から3階までの4フロアはそれぞれのテーマを持つ。地下1階には「フェンダーカフェ」、最上階にはカスタムショップを備える。ギターだけではなく、アパレルブランド「F IS FOR FENDER」製品や、限定オリジナルグッズも展開。
店舗入り口付近には、周年を記念した新製品や限定モデルが並ぶ。フェンダー製アンプを用いた試奏も可能。商品にはQRコードが添えられ、読み込むことでラインナップや仕様を確認できる。

――旗艦店の役割は?

楽器を演奏したり、音楽を聴いたり。価値ある体験を提供するのが、この旗艦店の役割である。

ここには20代半ばから40代半ばのアマチュアプレイヤーのみならず、これからギターを始めようとしている人たちも訪れる。また、毎週のようにアーティストたちもくる。

フー・ファイターズのクリス・シフレット、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやブルーノ・マーズ。国内アーティストでは、CharやL'Arc-en-CielのKenなどがイベントで演奏した。

われわれフェンダーは、初心者からプロまで、あらゆる人の”音楽の旅”をサポートする。それを具現化したのが、この旗艦店だ。

強みは「サウンドの多様性」

――他のブランドにはないフェンダーの強みとは?

フェンダーは、70年以上にわたりギターを作り続け、革新を続けている。エレキギター、ベース、そしてアンプでも世界一のブランドだ。

ほかのブランドとの大きな違いは、フェンダーで作ることのできるサウンドの多様性だ。特に「ストラトキャスター」は、最も演奏され、最も認知されているギター。特定のサウンドに縛られない表現を可能とする。ほかにはない多彩な音と響きが世界中で愛されている。

2階へ続く螺旋階段にはフェンダーとゆかりのあるアーティストの写真を展示(撮影:梅谷秀司)

重要なのは、アーティストがコンサートで製品を使ってくれることだ。アーティストがフェンダーの楽器を演奏すれば、私たちのシェア拡大につながる。

世界各地のステージにおいて、フェンダーは8割以上のシェアを獲得している。私たちは、アーティストの能力を最大限引き出す製品を作り、アーティストにそれを使ってもらう。そうして、より多くの顧客にブランドを広げている。

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