「トランプもハリスも無理」若いアメリカ人の本音 若者の2大政党に対する「不満」と「悲観」

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ケネディ氏はイスラエル支持を表明しているものの、「アメリカ・ファーストの彼は、戦争を終わらせたいと言っている」と期待をかけている。

R・F・ケネディ・ジュニアのTシャツをオンラインで買ったアガスタ・メイさん(写真:筆者撮影)

共産主義政党である社会主義解放党(PSL)の若い人たちは、猛暑の中の集会で、人々にペットボトルの水を配り続けていた。彼らは、PSLのクローディア・デ・ラ・クルーズを大統領候補に、カリーナ・ガルシアを副大統領候補に立てて、投票するという。インスタグラムなどで若い人の支援が増えている。

2大政党に対する拭えない不信感

ニューハンプシャー州で史跡のガイドをしているアレックス・ウィリー氏(33)は、水の補給所を切り盛りしていた。

「第3党の候補者は、当選しないと言われるが、当選することだけが重要ではない。真に労働者階級のことを考えて支援する大きな運動を起こすことが大切なんだ。クローディアとカリーナは、真の労働者階級出身で、女性の解放運動家で、とても誇りに思う。ハリスやトランプとは違う。労働者階級を搾取する2大政党は、僕の価値観とは相容れない」

アメリカの2大政党制に挑む労働者階級の運動に期待するアレックス・ウィリー氏(写真:筆者撮影)

ニューヨーク・タイムズの選挙アナリスト、ネイト・コーン氏は、バイデン氏の支持率が2023年、18〜44歳の有権者、黒人、ヒスパニック、非白人のすべてで、2020年よりも下落したとしている。ハリス氏が、その支持率低下を上昇に変えられるのか、コーン氏は注目している。

しかし、カギを握る若い人の「悲観」「不信」はどうやって払拭できるのかは不透明だ。ニューヨーク・タイムズが24日発表した支持率は、トランプ氏が48%、ハリス氏が46%となっている。

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津山 恵子 ジャーナリスト

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つやま けいこ / Keiko Tsuyma

東京生まれ。共同通信社経済部記者として、通信、ハイテク、メディア業界を中心に取材。2003年、ビジネスニュース特派員として、ニューヨーク勤務。 06年、ニューヨークを拠点にフリーランスに転向。08年米大統領選挙で、オバマ大統領候補を予備選挙から大統領就任まで取材し、『AERA』に執筆した。米国の経済、政治について『AERA』ほか、「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」「HEAPS」に執筆。著書に『モバイルシフト 「スマホ×ソーシャル」ビジネス新戦略』(アスキーメディアワークス)など。X(旧ツイッター)はこちら

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