「トランプもハリスも無理」若いアメリカ人の本音 若者の2大政党に対する「不満」と「悲観」

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「アメリカは、パレスチナの大学、病院を爆撃する資金を出し、大量殺戮(ジェノサイド)のために国民の税金を使っている。それが我慢できない」

インフレ、学生ローンが払えないなどアメリカ国民が経済的に困窮していることにフラストレーションを感じているのは、共通項のようだ。

イスラエルへの武器供与に強い不満

自殺願望があり、9年も治療を受けているというサイモン・サンディーンさん(19)も大学に進学していない。ペンシルベニア州から妹とデモに駆けつけた。ハリス氏が「今のところベスト」と言い、投票するつもりだ。しかし、ハリス氏がバイデン氏に指名される前は、投票を躊躇していた。

「バイデンがイスラエルに武器を送り、ジェノサイドが行われている事実には打ちのめされた。ハリスは、検察官時代に性犯罪者を強く取り締まっていたと聞いて、投票してもいいかと思う」

ペンシルベニア州からのアーティスト、アガスタ・メイさん(30)は、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(無所属)の名前を投票用紙に書くという。

「アメリカ国民として、私が払った税金をイスラエルにやらずに、返して欲しい。都会に出るたびにホームレスが増えていて、お金をせがみ、通りで寝ている。買い物に出るたびに物価が上がっている。政治家は予算がないと言うけど、イスラエル支援は続けている。退役軍人がトラウマに苦しみ、楽物摂取で死ぬ人も毎日いる。教育予算も足りない。国民にお金を使わないで、イスラエルというのは納得がいかない」

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