京王新線「新宿の隣」初台駅が放つ独自の存在感 開業時は「改正橋駅」、名前も場所も変わった

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その初台駅、これまで2回場所が変わっており、現在の地下駅は3代目だ。しかも地上にあった初代から地下駅の2代目になったあと、新宿―笹塚間複々線化によって地下のまま位置が変わるという、変わった経緯を持っている。

地上時代の初台駅
地上時代の初台駅(写真:京王電鉄)
初台駅 南口
地上駅があった場所と現在の南口(筆者撮影)

当初の駅名は「改正橋」

『京王電鉄五十年史』によると、京王線はまず笹塚―調布間が1913年に開業し、2年後に新宿まで延びた。初台駅は当初、改正橋駅と名乗っていた。

この付近の京王線は、玉川上水の河川敷を通っており、改正橋も玉川上水の橋の名前だった。しかしまもなく地名を取って初台駅に改称されている。

当時は初台駅だけでなく、新宿駅も地上にあった。しかもJR東日本や小田急電鉄の西側という今の位置ではなく、甲州街道(国道20号線)上の併用軌道でJR・小田急の新宿駅を越え、青梅街道が分岐する新宿追分あたりに駅があった。

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