決断できない日本 ケビン・メア著
「沖縄の人々はごまかしとゆすりの名人」と、その発言が報道され更迭された前米国務省高官が、真相を激白。誤解され批判され、その結果、舌禍事件を起こしても言わなければならないことは言おうという姿勢が、安全保障に絡む日本と沖縄の抱える問題を浮かび上がらせる。
日本政府の震災対応が後手後手なのも、沖縄の米軍基地移転問題が膠着状態に陥っているのも、福島第一原発の処理にメドがつかないのも、すべてはこの国の政治家に自ら責任を取ろうとする人物がいない、決断できる人物がいないことが原因と喝破する。
対日外交キャリア30年の外交官が、日米同盟、沖縄問題、米中間の本音とその思いの丈を忌憚なく語った。
文春新書 819円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事