1961年式レトロで可愛すぎるキャンパーの正体 元祖ポップアップルーフともいえる歴史的1台

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
後ろから見たベッドフォード・CA ドーモビル
後ろから見たベッドフォード・CA ドーモビル(筆者撮影)

筆者は、このモデルをはじめて見たが、それもそのはず、「日本には、ほとんど輸入されていない超レアなキャンピングカー」なのだという。同社の担当者によれば、ベース車両の名前がベッドフォード・CA。これはベッドフォードというメーカーが英国で1960年代末頃まで製造していたCAという車名の商用バンで、国産車でいえば、トヨタ「ハイエース」のようなクルマだ。それをベースに、ドーモビルという現地のコーチビルダー(キャンピングカー製造メーカー)が製作したのがこのモデルとなる。

ちなみに完成車メーカーのベッドフォードは現在消滅したため、ベース車の後継モデルなども今は存在しない。一方、コーチビルダーのドーモビルは、1973年から続く老舗で、現在でもポップアップルーフ仕様のオリジナルモデルなどを製造しているようだ。

装備の特徴

ベッドフォード・CA ドーモビルのインテリア
ベッドフォード・CA ドーモビルのインテリア(筆者撮影)

そんなベッドフォード・CA ドーモビルだが、レッド×ホワイトの2トーンカラーの外装は、あまりヤレた感じもなく、とても約60年前の車両とは思えないほどだ。また、内装は、2列の前後シートにブラウンレザーとホワイトのパイピングをあしらうことで高級感も満点。一方、ドア内張や室内の壁などには、ちょっと赤みが強いブラウンレザーを張り、表面にはダイヤモンドステッチも施している。これらは、いずれも擦れや傷などもなく、レトロな雰囲気こそあれ、古さをまるで感じさせない。

さらに、このモデルは、シートアレンジ機能を持つことも特徴だ。助手席は180度回転させることで、停車時に後席と向かい合わせにできるほか、横スライドなども可能。また、1・2列目の背もたれを倒せば、フラットな就寝スペースにすることもできる。そして、ポップアップルーフ。停車時にルーフを上方に開くことでテントのようになり、さらに就寝スペースを増やすことが可能。しかも上の就寝スペースには、室内から出入りすることができ、雨天時などに車外に出る必要もないため、とても便利だ。

次ページ今でも人気のポップアップルーフを先取りしたスタイル
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事