どこの会社が過去に何をやったのか、それはうまくいったのか、結局ダメだったとか。そういうことが『会社四季報』のコメント欄に書かれています。コメント欄に書かれていることは記者の皆さんが取材をした内容。その取材の蓄積を入力することで、自分自身の地頭の栄養分になったわけです。
これが本当に効きました。ハイテク専門だったんですけど、情報、通信、金融、消費財、エンターテインメント。当時どの分野でもオールマイティでコンサルティングをできたのは、『会社四季報』が10年分くらい頭に入っていたからです。
ーーそこで、「四季報写経」を部下にも勧め始めた。
BCGの時はあまり言わなかったのですが、ドリームインキュベータに移ってからは言い始めました。絶対に『会社四季報』を覚えたほうがいいよと。
当時、若手社員は仮説やフレームワークを論じている本を読んでいましたが、頭の中にデータがなければ、いくら仮説本を読んでも使い方がわかりません。データを先に頭に入れちゃったほうがいいよ、というのが私の考えでした。みんな地頭はすこぶる良いのだから、そこにデータという栄養分を与えれば仮説がバンバン出てくるようになる。良質なインプットをすることが大切、ということです。
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