「四季報丸写し」が会社員人生に与える驚きの変化 300社やれば絶大な効果を発揮
その後、正月明けてすぐ、もう一度、四季報写経会の講師を頼まれました。またそこでも60名の方が休日の朝から写経をしに集まっていました。これはなんか、おかしなことになってるなと思っていたら、今度は3月から四季報写経ウーマンがどんどんと写経していることが、X(旧Twitter)で流れてきました。
しかも、彼女は写経をした結果、仮説がバンバン湧いてくるようになって、深い洞察ができるようになっていました。彼女のXを見た人たちが「これはすごいぞ」「自分もやれば仮説が湧くかも!」ということで、さらにそこに人が集まるようになり、現在に至っています。
最近はこの3人で株式会社四季報写経を設立して、法人向けセミナーをスタートしました。四季報写経のやり方から、効能、仮説構築へつながる方法論などについてコンサルティングなどを開始しています。
300社書き写すと変化を実感できる
ーー何社くらい書き写すと、変化が出ますか。
私の考えでは300社ぐらいです。100社でも変化を感じる人はかなりいると思いますが、本音は300社なんです。ただ300社はややハードルが高いので、講演などでは100社って言っています。そのぐらいに抑えないとやる気が失せるので。まずは100社、そして300社と話しています。
300社くらい写経すると、いろんなデータの関連が見えてきます。資本関係とか取引関係とか。あと新聞などのニュースを読んでいても、「あ、この会社、四季報でみたぞ」っていうのが出てきます。大切なのは、1つの会社に興味を持ったら、さらにその周辺を調べることです。
若いうちは1を聞いて10調べるっていうことを繰り返さなければダメです。1を聞いて10を知る人は、1を聞いて10調べる人です。私のように年を取ってくると、だんだん調べることが億劫になり、1を聞いたら10自慢するっていうことになっちゃうけれども、若い人はとにかく調べる必要があります。つまり書き写す+さらに調べるです。
1を聞いて10を調べるっていうことを繰り返すと、どんどん栄養が頭の中に入っていきます。私自身も今年59歳なので、情報をどんどんインプットしないと、枯れたアウトプットしか出てこなくなってしまいます。
エンジンの排気量が大きくても、ガソリンを入れないと走らない。すごく肥沃な土地も、しばらく収穫を繰り返すと、肥料がなくなってダメになっちゃう。これとまったく同じことで、新たな情報という栄養が入らない限り、荒れ地化します。とくに若い方には、なるべく早く写経を始めたほうがいいよと話しています。とにかくアウトプットを気にせず、ひたすら情報を頭にぶち込む期間を作るべきだと思います。
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