「サッカー界の大谷翔平」日本から生まれない理由 "16歳の神童"を生んだスペインとの違いとは?

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一方、スペインではトーナメント方式の試合はなく、総当たりのリーグ戦方式が採られている。中高生年代のトップレベルになれば負けたら終わりのカップ戦なども入ってくるが、基本はレベル別にリーグ戦を年間通して行う。

例えば、息子たちが来年度からプレーするバレンシア州の男子8人制サッカーでは、小6のカテゴリーはレベル別に4部制で、さらにそれぞれの部の中にはグループが複数ある。

1グループには大体12〜15チームが入り、ホーム&アウェイで年間22〜28試合を戦う。9月から翌年5月までの9カ月をかけてリーグ戦を戦うため、練習試合なるものが入り込む余地がない。

「出場機会」を確保する仕組みも

また、選手たちの出場機会を確保する仕組みもある。1チームの登録人数に上限があり、それ以上の人数が集まるクラブは1学年で2チーム、3チームを作り、リーグ戦に登録することになっている。

このような生活を6歳から毎年戦っていくため、ヤマルの年齢と同じ16歳になれば200試合以上の公式戦経験を持つことになる。日本のサッカー少年少女は試合数だけで見ればスペインの2倍、3倍になるかもしれないが、大半が勝ち負けもスコアも覚えていない練習試合なのだ。

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