RIZAPがSOMPOと提携、どうするチョコザップ SOMPOが300億円出資、「中核子会社」も持分化

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瀬戸社長は昨年8月以降、自身の資産管理会社から計100億円を劣後ローンでライザップに融資した。今年3月には自身が保有する株を売却、その資金で新株予約権を行使しライザップの資本を100億円増強する算段を立てた。ところが株の売却が不発に終わり、22億円しか資本を増強できなかった。

そのような中でのSOMPOによる出資は、まさに干天の慈雨。300億円のうち200億円は、チョコザップなどを運営する中核子会社に直接出資される。中核子会社はSOMPOが株式を23%保有する持分法適用会社となる。

この結果、銀行における信用格付けは大きく改善したという。「信用の裏づけと資金の裏づけがダブルで行われたことで、借り入れ時の金利負担が大幅に減っている」(瀬戸社長)。

さらに金融機関との財務制限条項(コベナンツ)に抵触していた状況が解消された。事業継続にリスクがあることを示す「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載も、6月末に提出した有価証券報告書から消えた。

本丸に足を踏み入れたSOMPO

このように短期的な実利はライザップのほうが大きい。しかし、より中長期的な利益を得るのはSOMPOのほうだとみる向きもある。

ライザップに加えて中核子会社にも出資することで、中核子会社が持分法適用会社となることになった。これによりチョコザップの成長に伴う利益を直接取り込める。

また中核子会社に取締役を送り込むことになった。チョコザップの運営ノウハウが集まるだけでなく、従来のボディメークジムも手がけるライザップの本丸だ。そこに足を踏み入れることで、データの活用法なども吸収できるだろう。

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