その飲み方がビールのおいしさを損なう理由 あなたはビールを誤解していませんか
沖縄や奄美地方で梅雨が明け、日本列島に本格的な夏が到来しつつある。暑い夏にピッタリな大人の飲み物といえば、ビール。仕事帰りのビジネスパーソンがビアガーデンに押し寄せる時期だ。
7月18日(土)よる7時からTBSで放送する「ジョブチューン」に出演するビール職人の森田正文さんは、世界大会で8年連続の金賞を受賞している「よなよなエール」を販売するヤッホーブルーイングで醸造責任者を務めている。そんな“世界一のビール職人”に奥深いビールの楽しみ方を聞いた。
ビールはどうやって造られている?
ビールの種類は大きく2つに分けられる。のどごしがスッキリした「ラガータイプ」と、香りや風味を楽しむ「エールタイプ」だ。
ここからさらに細かく分類される。キリンビールやアサヒビールなど日本の大手ビールメーカーが製造をしているほとんどのビールは、ラガータイプのピルスナーと呼ばれるタイプ。
エールビールは、森田さんのつくる「よなよなエール」や地ビールを製造しているような各地の地元企業などが造っているぐらいだ。
「ラガータイプ」と「エールタイプ」の違いはいったいどこで生まれるのか?それは、ビール造りの工程で使用する酵母にあるという。そこで、ビール造りの工程を詳しく見てみよう。
ビールは主に、麦芽、ホップ、酵母、水の4原料からできている。この組み合わせを変えながら、さまざまな味のビールが造られるのだ。
ビール造りの工程は、「麦芽作り」「仕込み」「発酵」「熟成」の4つに分けられる。最初に行われるのが「麦芽作り」。ビールの麦芽作りに使われるのは、二条大麦。大麦はビールに使われる「二条大麦」と、麦茶や味噌に使われる「六条大麦」の大きく2つに分類される。
二条大麦は種が大きく育つ分デンプンをたくさん含んでいるので、ビール造りに最適。この二条大麦に水を与えて発芽させたものを乾燥し出来上がるのが、ビールの原料となる麦芽。
ところで、ビールの種類によって色が異なることに疑問を抱いたことはないだろうか?