「三上悠亜コラボ」批判が"ピントはずれ"の根拠 「世間に悪影響」「企業のイメージダウン」は本当か
考えられるのは、下記のような点である。
なお、三上さんのXのフォロワー数は600万を超え、2024年4月末の時点で女性部門での世界4位を記録している。
批判的な意見の中には、三上さんの影響でセクシー女優が持ち上げられすぎること、セクシー女優が憧れの仕事になることなど、子どもに対する影響を懸念する声が少なからず見られる。逆に言うと、それだけ影響力を持つ存在になってしまったということだろう。
企業のイメージダウンへの影響は?
しかし、一部の人がSNSで叩いているような、社会に対する悪影響が実際にあるかというと、そこは疑問だ。
元セクシー女優の及川奈央さんは、2008年にスーパー戦隊シリーズの『炎神戦隊ゴーオンジャー』、2010年にはNHK大河ドラマの『龍馬伝』に出演している。この件が問題になったという記憶はない。
企業にせよ、マスメディアにせよ、セクシー女優に限らず、キャストを起用する際にはリスクも考えたうえで決定する。
タレントが不祥事を起こして降板することはよくあることだが、セクシー女優を起用したこと自体が問題視されて降板となったという話は、筆者自身は聞いたことがない。
一部のSNSユーザーが言っているような、企業のイメージダウンへの影響は、実際のところほとんどないように思う。実利があるからこそ、「CA4LA」は三上さんと3回目のコラボを行ったのだろう。
今回、批判している人は、過去のことは知らないだろうから、「CA4LA」の顧客ではなさそうだ。「イメージが悪くなった」「買いたくなくなった」と言われても、そもそも彼らは顧客でないのだから、影響も限定的だ。
一方で、誹謗中傷が広がっていく影響は無視できないかもしれない。しかし、だからと言って、企業側がコラボを取りやめるかというと、そうはならないだろう。取り下げることで批判も浴びるだろうし、誹謗中傷に屈するほうが企業イメージを下げることになるからだ。
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