山下達郎、松尾氏めぐるラジオ発言の最大の炎上点 「嫌なら聴くな」的姿勢でリスナーを突き放した
「もうオワコン(終わったコンテンツ)」「ただの老害」「ガッカリした」——。
ジャニー喜多川氏の性加害問題に関連して、シンガー・ソングライターの山下達郎さんの発言が非難をあびている。
発言のきっかけは、音楽プロデューサーの松尾潔さんによるツイートだ。松尾さんはこれまで、山下さんの所属事務所「スマイルカンパニー」と業務提携していた。
スマイルカンパニーの元社長は、かつてジャニーズ事務所の関連会社でも社長を務めていた。こうした関係もあって、ネットユーザーからは、契約終了の背景に「ジャニーズ側への忖度があったのでは」といった指摘とともに、名指しされた山下さん自身の発言を求める声が高まった。
だが、そんな期待に応える形でのコメントだったのだが、結果的には「炎上」を招いてしまうこととなった。
筆者はネットニュース編集者として10年以上、従来メディアとネットの「温度差」に触れてきた。その経験から今回の炎上は、SNSと「閉じた空間」との距離感を見誤った結果なのではないかと感じている。
過去の類似事例も参考にしながら、「なぜ山下達郎コメントは燃えたのか」を考えていきたい。
松尾氏のツイートを受け、社長「双方の合意により終了」
まずは経緯を振り返ろう。
松尾さんのツイートを受けて、スマイルカンパニーは7月5日、松尾さんとの業務委託契約が6月末で「双方の合意により終了」したと、現社長の小杉周水氏名義でのコメントを出した。
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