一般的なマンションであれば、エレベーターから降りると同一階のすべての部屋にアクセスできるが、この物件はそうではない。一部の階では奥の住戸に繋がる廊下を減らし、その住戸はメゾネットとした。
さらに風通しや光のために設けた横穴は、住戸のバルコニーとしても活用した。伊藤氏は廊下と横穴の位置を考えながら、同時に住戸の配置を検討し、その結果として、広さも間取りも異なる35種の家ができたのだ。
そのうちのカーブがかった1室に入ってみた。
直線上に部屋やトイレ・浴室が並ぶ
玄関近くの部屋にキッチンスペースがあり、風呂やトイレ、寝室として使えそうな部屋、バルコニーが直線上に並ぶ。
曲線を描く形状は、家具のレイアウトに苦戦しそうだが、作り付けの棚やカウンターが設置され、生活しやすそうだ。作業机やベンチとして過ごしたり、花や小物を飾って眺めたり、窓から下の中庭の風景を楽しむ生活が目に浮かぶ。
バルコニーは、外側の風景も楽しめる。場所によっては、東京スカイツリーも見えた。
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