「住戸につながる廊下の数をあえて減らすことにしました。そうすることで、壁が広くなり、廊下が落とす影は少なくなります。光が壁にあたり、1階の中庭にいても明るさを感じます」
もうひとつは、壁に「横穴」をランダムに開けたことだ。これも閉ざされた内部に、各方向から光や風を入れる役割を果たしている。朝や夜、日差しが強い夏や真っ暗な冬など、時間や季節によって射し込む光の量や角度は異なり、建物の表情も変わるという。
そんな廊下と横穴の配置は、この不思議な物件の住戸の作り方や間取りとも関係する。
曲線の形をした各部屋の間取り
各フロアには住戸が3〜5戸。建物の入り口右手にエレベーターが配置され、空中廊下が左右に渡り、住戸をつないでいる。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら