年収1500万エリートを振った彼女の真っ当な理由 お見合いの席でそれは「言ってはいけない」

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仕事が片付かず、思いのほか会社を出るのが遅くなってしまい、お見合いするティーラウンジには、ギリギリの到着になった。ティーラウンジに向かうと、入り口には、すでにさとるが立っていた。写真通りの素敵な男性だったので、心が躍った。

「はじめまして。さとるさんですよね」

さとるは、かよこを上から下までチラリと一瞥して、言った。

「席はすでに取ってあるので、行きましょう」

早めに来て席取りをしてくれていたようだ。かよこの中で、ますますさとるへの点数が上がった。

「写真と印象が違いますね」

しかし、好印象を抱いたのはここまでで、座って飲み物を頼み、お見合いがスタートすると、さとるが言った。

「なんだか写真と印象が違いますね。あの写真はよく撮れている」

“実物は見劣りする”と言われたようで、がよこは少しムッとしたが、とにかく1時間は大人の対応で乗り切ろうと思った。

「早めに来てお席を取っておいてくださって、ありがとうございました」

「ここのティーラウンジは、夜景が見えるから夜は、混雑するんですよ。婚活をしていると、都内のホテルのティーラウンジにも詳しくなっていきますよね」

ほかにもお見合いをしていることを匂わせる発言に、またもやムッと来たのだが、そこも受け流して、さとるをほめることに転じた。

「さとるさんは、好条件だし、お見合いのお申し込みもたくさんきているのでしょうね」

すると、さとるがさらりといった。

「そうですね。まあ、いろいろな方にお会いして、その中から決めていこうと思っています」

結婚相談所では、仮交際と真剣交際の区分があり、仮交際の期間中は何人と交際してもいいし、新しいお見合いをしてもいい。

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