薬剤費の自己負担にあえぐ患者、6割近くが「生活費切り詰め」「貯蓄取り崩し」
窓口で支払った一部負担金の実額についても同調査ではまとめている。リウマチ治療薬では1回当たり3万円、抗がん剤では2万円を超していることが判明。日本では医療費の負担軽減策として高額療養費制度が存在するものの、欧州諸国やカナダと比べた場合、外来診療、薬剤費とも患者の窓口負担率が高いためだ。
加えて全日本民医連は、「特に新薬の薬価が高く、薬剤費の伸び率は医療費の伸び率をはるかに上回っている」ことを問題視している。
今回の調査を踏まえて、民医連では「一部負担金は少なくともEU(欧州連合)並みに大幅削減を」「高薬価構造(薬価制度)の是正を行うべき」と提言している。
写真:患者への薬剤費自己負担に関する調査結果を発表する全日本民医連の長瀬文雄事務局長(左)
(岡田 広行 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら