楽天は電子書籍で世界市場獲得を狙う、Eコマース連動も視野--鈴木尚・楽天取締役常務執行役員
Eコマース連動、世界市場が目標
カラーデバイスは雑誌の電子化に効果的だ。電子雑誌を窓口にすれば、ネット通販や旅行予約などの広い意味でのEコマースにつなげることができる。コンテンツの提供だけでなく、そうした展開もわれわれが狙っているものだ。
8月10日にサービスを開始したが、まだ試行的な状態だ。ただ、アマゾンが本格参入する前に、われわれとしても具体的なサービスの形を見せておく必要があった。具体的な姿がなくては出版社など関係者とも話がしにくい。
これから年末に向けてソニー端末の導入やスマートフォン対応、さまざまな電子書籍フォーマットへの対応も進めていく。不具合も修正し、利便性も向上させていく。楽天スーパーポイントを使った販促などいろいろ実験もしていく考えだ。年末商戦が1つのステップだ。
楽天は日本だけでビジネスをするつもりはまったくない。世界標準に対応して、中国・米欧など世界中で電子書籍ビジネスを展開するつもりだ。アマゾンに一矢報いるべく取り組んでいる。数年かかるだろうが、相当に力を入れる。
(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)
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