保育園の「防犯カメラ」も映像流出!"乗っ取り"が多発する会社や自宅の「ネットワークカメラ」、《正しい設定》と《選び方 3つのポイント》

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防犯カメライメージ
防犯や見守りを目的にネットワークカメラを購入する個人も増えているが、安全に使うには難しいツールだという(写真:KF110/PIXTA)

離れた場所からインターネット経由で映像を見ることができるネットワークカメラが普及しています。店舗やオフィス、工場、公共施設等で不審者を監視することを目的としたケースに限らず、自宅の防犯カメラとして、あるいは高齢者やペットの見守りツール等として購入する個人も増えています。

しかしながら、意図せず第三者に映像を見られてしまう、また、常時インターネットに接続していることからサイバー攻撃に利用されてしまうなど、安全に使うためには難しい面もあります。

国土交通省や保育園のカメラも被害に

筆者が所属する国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)では、総務省やインターネットサービスプロバイダ(ISP)、業界団体などと連携して「NOTICE」という取り組みを続けています。主にインターネット上のIoT機器を観測し、危険性が高いIoT機器の管理者や利用者に注意喚起を行っているのですが、ここでも深刻な乗っ取り事例が多く確認されています。

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例えば2023年、NICTにて大量の不審な通信を検知し、調査したところ国土交通省の河川情報提供システムで公開しているネットワークカメラが発信源だったことがありました。また同年には、不正プログラムによる通信を観測していた際、偶然、保育園が保護者向けに提供していたカメラ映像が誰でも見られるようになっているのを発見したこともあります。

最近では、国内のネットワークカメラのライブ映像が海外サイトに公開されているといった報道もありましたが、対策がなされていないネットワークカメラが多いのが現状です。

では、具体的にはどのような対策が必要なのでしょうか。

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