「世界一即戦力な男」が浪人して東洋大目指した訳 6年間引きこもり、夢をかなえるゾウ作者との縁

✎ 1〜 ✎ 76 ✎ 77 ✎ 78 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

菊池さんは沖縄で生まれ、6歳まで名古屋で過ごしました。

「父親は早稲田の社会科学部出身で、転勤がある仕事をしていました。僕が生まれたころには沖縄で、それからすぐに名古屋に引っ越して、6歳ごろまで生活していました。その後東京に引っ越して、都内でも何度か引っ越していますが、今に至るまでずっと東京で暮らしています」

幼少期の菊池さんは、ふつうの「子どもらしい、子どもだった」そうです。勉強面も平均点より少し上くらいで、特段得意というわけではありませんでした。そんな当時の彼は、アニメやゲームが好きだったこともあり、漫画家になる夢を抱いていました。

「『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』が好きでした。習い事もしてなかったので、当時は家に帰ったらずっとゲームをしたり、アニメを観たり、漫画や絵を描いたりしていました。TOKYO MXのアニメの再放送や、テレビ東京の18時台のアニメを全部観ていましたね」

「自分でも、『星のカービィ』を主人公にしたファンタジーものの漫画を描いていた」と語る菊池さん。このころからインプット・アウトプットを自然にやっていたことからも、すでに創作者としての片鱗が見られます。

年に40~50回、遅刻や欠席繰り返すように

アニメや漫画に触れる幼少期を過ごし、八王子市内の公立中学校に進学した菊池さん。しかし中学2年生になったころから、次第に遅刻・欠席を繰り返すようになります。

それには、親の離婚も少し影響しているようでした。

「学校の成績は変わりませんでしたし、人間関係で問題があったわけではありません。これというきっかけはないのですが、親が小学校高学年くらいで別居し始め、のちに離婚したんです。

中学に進学するタイミングで、練馬から八王子に引っ越したのですが、父親と当時高校生だった兄が朝7時くらいには通勤・通学するので、日中は家に誰もいなくなる環境になりました。

それで学校に行かなくても、誰にもバレない状態になったんです。父親も通知表を見て、僕の遅刻や欠席の回数をわかっていたと思うのですが、無理に学校に行かせようという感じではありませんでした」

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事