イギリスの結婚式で「フクロウ」が大人気の理由 パンデミック以降「指輪を運ぶ役割」で活躍
もちろん、たまには問題が起こることもある。例えば、フクロウをしばらく腕に乗せている花嫁のウェディングドレスは、真っ白なままとはいかないかもしれない。イギリスのチェシャーで2018年に行われた結婚式では、フクロウが指輪を祭壇に届けた後にゲストを攻撃するといった事件も起きている。
ロビンソンの結婚を登記したスタッフォードシャー・カウンシルの登記官イヴォンヌ・フォレスターは、フクロウが登場する結婚式に出るのはこれで3回目だと話した。フォレスターの甥は、フクロウをリングベアラーに使った結婚式を挙げたという。
その結婚式では、水面を飛び越えることになっていたフクロウが指輪と一緒に森の中へ飛んでいったため、参加者が必死で追いかけ、式の進行に30分の遅れが出た。
フクロウがイギリスの結婚式の「主流」に
過去15年にわたりイギリス各地で何百件もの結婚式を撮影してきたウェディングフォトグラファーのサラ・エルヴィンは、10年以上前にこの流行が最初に定着したとき、空飛ぶリングベアラーのいない結婚式は「ほとんどない」といっていいくらいの状況だった、と述べた。新型コロナのパンデミック以来、フクロウがイギリスの結婚式の主流として戻ってきたという。
この春にストーク・オン・トレントで行われた結婚式に参列したゲストにとって、フクロウは目新しいものであると同時に、新郎新婦が写真撮影をしている間にゲストの目を楽しませる存在でもあった。
ロビンソン夫妻の友人で、現在の同居人でもあるリチャード・フィンチ(33)は、結婚式で猛禽類を見たのは今回が初めてだという。「とても見事だ」。