初めての「コンタクト選び」陥りやすい3つの失敗 眼科のお勧めを「鵜呑み」にしてはいけない
逆にiPhoneの新機種が出るたびに最新のものに取り換えている人やファッションの流行を追って、毎シーズン新しい服を購入している人が一定数いるにもかかわらず、「最新のコンタクトが出たから試してみた!」という人は、まず見かけたことがありません。
なかには、10年同じコンタクトを使い続けているという、一途な人もいました。
「別に、よく見えているし」
「慣れているもののほうが安心」
確かに不具合がなければ問題ないかもしれませんが、長年同じコンタクトを使い続けることで、もっと快適なコンタクトライフを送るチャンスを自ら逃している可能性があります。
なぜなら、私がこの業界に入り13年。その間だけでも技術開発が進み、コンタクトはかなり品質が高くなっているからです。
もっと目に優しい「コンタクトライフ」が過ごせる
車にたとえるなら、エアコンもなく、ハンドルを回して窓を開けていたのが、エアコンやパワーウィンドウが標準装備で、iPadなどを車載モニターにできちゃう、というくらいの進歩です。
たとえば、ソフトコンタクトは目の形に密着させることで装着感をよくしています。
一方で密着しているがために、十分な酸素が通らず、目にはあまりよくないコンタクトと思われていました。
そのため、「目の健康を考えるなら、酸素をよく通すハードコンタクト」とよくいわれていました。
しかし、ソフトコンタクトの進歩はめざましく、今は、昔に比べてより多くの酸素がレンズを通過するような素材が使われるようになっているのです。
なかには黒目にあたる部分がハードコンタクトのように酸素を通す素材、その周囲はつけ心地を重視したやわらかい素材という組み合わせにすることで酸素を通しながらも、装着感もいいというハイブリッドタイプも出てきています。
もちろん合う、合わないは個人差があるので、一概には言えないかもしれませんが、せっかくよりよい商品が存在し、もっと目に優しいコンタクトライフが過ごせる可能性があるのに、それを試さないのは、非常にもったいないです。